head_img_slim
HOME >研究テーマ集 >バーチャルリアリティと心理治療

バーチャルリアリティと心理治療

ふりがな

バーチャルリアリティと心理治療(ばーちゃるりありてぃとしんりちりょう)

英語表記

Virtual Reality and Psychological Therapy

詳細な説明

バーチャルリアリティ(VR)は、心理治療において革新的なツールとして注目されています。VR技術を利用することで、患者は安全な仮想環境でリアルな体験をしながら治療を受けることができます。これにより、従来の治療方法では難しかった様々な心理的問題に対処することが可能になります。

VRを利用した心理治療には、主にVR露出療法(VRET: Virtual Reality Exposure Therapy)が含まれます。VRETは、不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、恐怖症などの治療に効果的です。患者は恐怖や不安の原因となる状況をVRで体験し、その中で安全に対処する方法を学びます。この方法は、現実世界での露出療法に比べて患者の負担を軽減し、治療の成功率を高めることができます。

さらに、VRは自閉症スペクトラム障害(ASD)の子供たちの社会適応訓練にも利用されています。VRを使って日常生活のシナリオを再現し、子供たちが社会的スキルを練習することで、現実の社会環境での適応力が向上することが示されています。

最近の研究では、VRが認知行動療法(CBT)と組み合わせて使用されることが増えてきています。例えば、VRを利用した自動化された心理療法が、迫害妄想の治療に効果的であることが確認されています。この研究は、仮想環境での体験が患者の自己効力感を高め、症状の軽減に寄与することを示しています。

このテーマに関連する学術論文として、「Virtual reality interventions for mental health」があります。詳細な情報は以下のリンクで確認できます:

Virtual reality interventions for mental health

対象となる学部

心理学部、医療福祉学部、情報学部、教育学部



ページトップに戻る