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研究テーマである『電磁波の健康への影響』について

ふりがな、英語表記

電磁波の健康への影響(でんじはのけんこうへのえいきょう)、Health Effects of Electromagnetic Waves

詳細な説明

電磁波は、電気と磁気の波が空間を伝わる現象で、可視光、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線、ラジオ波、マイクロ波など、さまざまな種類があります。これらは、周波数や波長によって異なり、特定の用途に利用されています。例えば、可視光は照明や画像の表示に使用され、ラジオ波やマイクロ波は通信に使用されます。

電磁波の健康への影響については、長年にわたって研究が行われてきました。特に、携帯電話や無線LANなどの無線通信技術の普及により、低周波および高周波の電磁波が人体に与える影響が関心を集めています。これらの電磁波は、日常生活で頻繁に使用されており、その安全性についての議論が続いています。

低周波電磁波(ELF)については、長期間の曝露が健康に与える影響が懸念されています。例えば、送電線や家電製品から発生する低周波電磁波は、白血病やその他のがんのリスクを増加させる可能性があるという研究結果があります。一方、高周波電磁波(RF)については、携帯電話の使用が脳腫瘍のリスクを増加させるかどうかが研究されていますが、現時点で確固たる結論は得られていません。

電磁波の健康影響を評価するための基準として、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)がガイドラインを提供しています。これらのガイドラインは、電磁波の曝露レベルと健康リスクとの関連性を基に設定されており、安全な使用を促進するために利用されています。また、各国の政府機関も独自の基準を設けており、一般市民の健康を守るための規制を行っています。

研究の一例として、「電磁波と健康:リスク評価と管理」という論文があり、電磁波の健康リスクについて詳細に検討しています。以下のリンクからアクセスできます: 電磁波と健康:リスク評価と管理

対象となる学部

この研究テーマは、主に以下の学部で取り扱われます:

1. 医学部 - 電磁波の健康影響についての臨床研究や疫学研究。

2. 工学部 - 電磁波の発生メカニズムやその制御技術。

3. 環境学部 - 電磁波の環境影響評価や規制の研究。

4. 公衆衛生学部 - 電磁波のリスク管理や政策研究。



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